機能詳細
HELYX v3.3.0機能概要

![]() | GIB流体中の物体挙動、弁の開閉などをシミュレーションできるGIBが強化、時刻歴、VOF対応、モデル設定改善 |
![]() | メッシュ拡張メッシャ、分岐スィッチ、壁近傍のデュアルメッシング改善、新しいメッシュツールI/F |
![]() | セットアップ乱流モデル、GRF、温度快適指数、CSV/EXCEL読込による時刻歴ポイントデータ流入条件、TAIThermほか連携 |
![]() | カップルドソルバ新しいフレームワークによる、圧力ベースの非圧縮性、密度ベースの圧縮性カップルドソルバ |
![]() | 可視化ツールレンダリング改良、STL読込速度改善、ランタイムビジュアライザーション、シーンアニメーション |
![]() | 実行モードSlurmジョブスケジューラ対応、カスタム機能改善、ビルトインMPIオプション、Cirrus (EPCC)対応 |

低マッハ、高マッハ圧縮性ソルバsonicFoamとrhoCentralFoamの採用を止め、新開発の密度ベース圧縮性ソルバ「HiSA」を搭載しました。これにより高マッハ圧縮性流れも精度良く解析できるようになりました。 | ![]() |
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ベクトル表示、スライス、クリップでの領域指定(球、矩形など)が強化されました。 | ![]() |
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CHTケース用の新しいジュール熱モデル設定が可能になりました。 | ![]() |
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サードパーティの熱モデルソフトウェアTAIThermとのカップリング用熱境界条件を追加されました。 | ![]() |
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HELYX v3.2.0では、プリ・ポストプロセッサ、マクロ機能による自動処理、クライアント/サーバーの機能が拡充されました。ソルバも、高マッハ流れ対応HiSA、ジュール熱、自由表面を含む流体場中の移動体挙動、非円形体の回転体解析等が強化されています。また、ソルバ統一化フレームワークも構築され、CHTやJoule Heatingソルバが開発されました。アドオンモジュールでは、ADJOINT最適化ソルバにマルチポイントアジョイントMPOが追加されました。COUPLEDソルバも更に安定性強化が図られています。船体最適化ソルバMARINEでは、ラダー、プロペラ周りのシミュレーション強化がされています。
VIEW TAB
流跡線、等値面がHELYX-GUIで表示できるようになりました。カメラ機能、マクロ機能も利用できます。 | ![]() |
マクロ機能
MESH, CASE SETUP, SOLVER, VIEW TABの一連のコマンド操作を保存できます。Pythonスクリプトとして、エディタ編集を行い、実行することができます。再実行、パラメータスタディなどに有効。 | ![]() |
メッシュ機能
更に、高精度なメッシングが可能になりました。デュアルメッシュも利用できます。 | ![]() |
GIB機能
GIB+VOF機能が拡張されました。流れ場中の移動体挙動解析に最適。 | ![]() |
CAA-流体騒音解析(ベータ版)
精度の高いHELYX-COREソルバに流体音解析のための機能が追加されます。外部流れIDDES空力シミュレーション、FW-H サイドミラーでのウィンドウノイズ、キャビン内音伝搬:SPL分析など。 低周波音響にはプラウドマン方程式を採用予定です。 |
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GRF
溝付きタイヤ、非円形形状の回転解析のための新機能です。 | ![]() |
HELYX-ADJOINT
収束性が良く、実用的なトポロジー/形状最適化オプションソルバ、HELYX-ADJOINT v3.2.0ではMPO-マルチポイント最適化機能が追加されます。複数ダクトの同時トポロジー最適化などが可能になります。 | ![]() |
ソルバフレームワーク
物理モデル毎のOpenFOAM®ソルバを統一的なフレームワークに組み込むことで、新しい次元のオープンソースCFD環境が提供されます。 | ![]() |
HELYX®はユーザー様のご意見を取り入れ、また、サードパーティとの連携も深め、更に、進化して行きます。v.3では、電子冷却解析などに便利な流体・固体熱連成(CHT:共役熱)ソルバの高速化とマルチリージョン、ソリッド部品の設定操作がGUIで簡易化されました。また、RescaleなどのクラウドCAE対応のクライアントサーバー機能の追加、高速レンダリング、更なるメッシュ精度向上に努めています。
電子冷却解析
電子機器の冷却問題、熱交換器の効率向上などに利用されるCHTソルバのモデル設定が簡単にできるようになりました。GUIから複数領域、固体材料特性、輻射考慮などができます。 | 熱交換モジュール
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GUIとメッシュイメージ
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クライアントサーバー機能
信頼性のあるSSH経由で、オンプレミスHPC、クラウドでの大規模並列計算が可能です。また、例えば数百ケース同時のパラメータスタディ、最適化計算環境が構築できます。PBS, LSFやSLURMのキューシステムドライバに対応。結果処理も新開発の並列3Dレンダリングエンジンで高速化、操作待ちを減らすデータ圧縮転送可。複雑なバッチ処理プロシジャもHELYX®の”TUI”でひとつのcaseSetupファイルに統合されるので解析処理プロセス管理がし易くなります。 | ![]() |
メッシング機能
良好な収束性を誇るHELYX-HexMeshテクノロジーが更に進化しました。リージョン設定、境界層メッシュコントロール、様々なモデルに対応できる分かり易い境界条件、勿論、高速な並列メッシュ生成も好評です。 | ![]() |
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HELYX-Core機能
v3.0.0からOpenFOAM®+ベースに変更しました。また、並列ケースマッピングの再構築、ソーラー追跡、並列計算処理向上、乱流モデルフレームワーク/kOmegaSSTベースのDESモデル、ソルバの一貫性、グラディエントスキーム改良などが強化されました。 | ![]() |
アドオンモジュール機能
- HELYX-Adjoint 新ALM(Augmented Lagrangian Multiplier)、絶対、相対、比例インターフェイス(例:絶対、相対および比例インターフェース。例えば、圧力損失を一定に保ちながら流れの均一性を最大にする。とか、分数流量の2倍圧力損失を改善する。)
- HELYX-Hydro 2次精度6DoFソルバ改良、CICSAMスキームサポート、追加熱オプション
- HELYX-Marine 品名変更、自己推進時の凌派性
HELXY-HexMesh例
エンジン室
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境界層1
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境界層2
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車体
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飛行機
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飛行機境界層拡大
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大規模流体解析モデルの並列実行環境としてクラウドCAEとオンプレミスHPCのハイブリッド利用が活発化しています。シミュレーションの目的はその結果を如何に素早く設計にフィードバックできるかがキーとなります。この様なCFDプラットフォームを実現するにはソルバライセンスの制約から解放されたオープンソースCFDの活用が推奨されています。HELYX®はOpenFOAM®など研究者向けのオープンソースコードを設計レベルで利用するための機能とサポートを備えた汎用流体解析ソフトウェアです。今回リリースされたv2.5.0では乱流モデル、ユーティリティだけでなく、移動/回転体を含む複雑な流体解析モデルの取り扱いが強化されました。
新機能
- 標準OpenFOAM®ライブラリをベースにした最新のHELYX-Core v2.2-2.5搭載
- 剛体の運動、6自由度を含むHELYX-GUIで設定可能なダイナミックメッシュモーションライブラリの追加
- HELYX-GUIで設定可能なダイナミックメッシュリファインメント機能のサポート
- 新しい圧縮性流れでの熱交換ソースモデル(HELYX-GUI対応)搭載
- アドオンソルバ(オプション)のアップデート (流体トポロジー最適化Adjointソルバ, 高速化Coupledソルバ, 高度な自由表面Hydroソルバ と船体最適設計支援EcoMarineソルバ)
- チュートリアル、ユーザガイドなどの詳細マニュアル更新ほか

OpenFOAM®を実用化するためのGUIシステム、HELYX®の最新版v2.2.0が2014/10/17にリリースされました。今回のバージョンアップでユーザは更に使い易いGUI環境によりOpenFOAM®のメリットを引き出せるようになりました。
HELYX® v2.2.0機能強化ポイント
Euler-Euler多相流解析
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既存blockMeshデータのHELYX-GUI/Base Meshへの取込み
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データのEXCELへのエクスポート
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IGES/STEPファイルのインポート
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- サーフェスの分離
- 圧縮性流体特性設定パネル改良
- モニタリング機能にボリュームプローブ追加
- 表面粗さの設定追加
- カスタム機能でユーザ定義インプットファイル対応可
- 更に充実したマニュアル類
形状作成機能
新しいGUI フレームワーク
メッシュ機能
- 既存モデルのメッシュ読み込みと切り直し
- バッチ処理によるメッシュ生成(設定ファイル作成時にはメッシュを作成しない)
- 面や体積を柔軟に扱うための操作パネルデザイン改良
- STL の変換
- プリミティブ形状の追加(平面、リングなど)
- 他製品(Fluent、 PointWise、 OpenFOAM®)メッシュのインポートとマージ機能
- チェックメッシュ機能向上
- アドバンスオプション用操作パネル
- マルチリージョン・メッシュ生成
- ラッピング機能強化
- 境界面の再設定
解析ケース設定モジュール
- VOFモデル および回転系のメッシュ生成
- 新しい AMI周期境界条件
- モニター機能強化
- 新しい初期値設定機能(ポテンシャル流、境界層、 cellSetなど)
- 領域分割機能強化
ソルバーモジュール
- 残差グラフの出力
- モニタリング・プロット機能
- 実行時の計算制御ファイル修正
- Run All(=Mesh+Setup Case+Initialise Fields+Run Solver)
- ParaViewまたはFieldViewの呼出