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Technical information (Column)技術情報(解析コラム)

2026.02.19

繰り返し作業の自動化 ― Femap APIで業務効率をアップ

 CAEソフトを使っていると、「あれ、また同じ操作をしているな…」と感じたことはありませんか?
初めのうちは操作を覚えるのに精一杯でも、慣れてくると、同じ手順を何度も繰り返すことや、細かな設定を毎回やり直すことが、だんだん面倒に思えてくるものです。例えば、解析結果のコンター図を報告書に貼りたいとき。そのたびに結果の種類を切り替え、表示方向を変更し、画像を出力して貼り付ける――そんな作業を何十回も繰り返していませんか?
 こうした作業を減らすために、多くのCAEソフトには「レポート機能」が用意されていますが、実際には社内の報告書フォーマットと合わず、結局手作業で整えることが多いのが現状です。そこで登場するのが Femap API(Application Programming Interface) です。Femap APIとは、Femapを“外からプログラムで操作するための仕組み”のこと。ボタンをクリックしたり、メニューを開いたりといった手動操作をプログラムで自動化できるため、「毎回同じ操作を繰り返す」ストレスから解放してくれます。つまりFemap APIを使えば、自分の業務に合わせた自動処理やレポート出力を自由にカスタマイズできるのです。

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 しかし、Femap APIなどを使ったカスタマイズを行うにあたっては、注意すべき点もあります。それは、「本格的なツール開発」は思っている以上に大変だということです。大規模な開発を行う場合、専任のプログラマが必要になることもあり、仕様の調整やテスト、ドキュメント作成などに多くの工数がかかります。また、完全な自動化を目指そうとすると、想定外のケースが増え、逆に運用や改修が難しくなったり、ちょっとした仕様変更にも多くの修正が必要になったりと、結果的に「無駄の多い開発」になってしまうことも少なくありません。
 そこで大切なのは、「すべてを自動化しようとしない」ことです。日ごろ行っている作業のうち、特に手間がかかる一部分だけをFemap APIでカスタマイズする――そんな“小さな自動化”から始めるのが効果的です。たとえば、結果画像の出力だけを自動化する、同じ設定をワンクリックで呼び出せるようにする、といった小さな工夫でも、作業効率は大きく向上します。そのためには、まず自分が普段行っている操作の中で「何が面倒なのか」をしっかり理解することが重要です。そして、その作業をFemap上の操作で確実にできる状態にしておくことが、自動化の第一歩になります。
 つまり、Femap APIの活用で最も大切なのは、壮大なツールを作ることではなく、日常の繰り返し作業を少しずつ楽にする仕組みを、自分たちの手で育てていくことなのです。

 弊社では、各種CAEソフトの販売から教育、運用サポートまで、一貫したサービスを提供しています。特に、導入後の「実務でどう使いこなすか」に重点を置き、日常業務の中で感じる“ちょっとした不便”を解消するための支援も行っています。その一環として、Femap APIを活用したカスタマイズや自動化のご提案も行っております。「毎回のレポート作成を自動化したい」「社内独自の設定をボタン一つで反映したい」といったニーズに合わせて、作業の一部を効率化する小規模なスクリプトやマクロの作成から、より高度な自動処理ツールの構築まで幅広くサポート可能です。
 また、「プログラムは初めてで不安」という方にも、基礎から丁寧に学べる教育メニューをご用意しています。実際の操作例を通じて、Femap APIの考え方や活用方法を理解しながら、自分の業務に役立つ“実践的なカスタマイズ”を身につけることができます。繰り返し作業を効率化したい方、Femapをもっと活用したい方、そして“自分の手で使いやすい環境を作りたい”と考えている方は、ぜひこの機会に弊社のサービスをご活用ください。日々の小さな自動化が、業務全体の大きな効率化につながるはずです。