SOLIDWORKS Plasticsは、SOLIDWORKSアドインの樹脂流動解析ソフトウェアです。
Product Outline 製品概要
- SOLIDWORKSでモデルを作成しながら、同じソフト上でプラスチック部品の射出成形工程での溶融樹脂の流れを可視化し、成形品質の予測や分析が可能です。
- 製品開発の早い段階で活用することで、コストダウンや開発期間短縮も期待できます。
選べる3つのパッケージ
- SOLIDWORKS Plastics Standard
充填解析(1個取り)
各パッケージにおける機能の詳細や比較は「パッケージ製品」に記載しております。
- SOLIDWORKS Plastics Professional
Standard機能 + 充填解析(多数個取り)、保圧解析
- SOLIDWORKS Plastics Premium
Professional機能 + 冷却解析、ソリ解析
Features 特徴
SOLIDWORKSに完全統合
- データ変換は不要です。モデリングと検証作業をシームレスにつなぐ
- 操作性が一緒なので使いやすい
- 設計変更を即座に対応
4000以上の材料データベース
- 準備されている材料は4000以上
- 材料の追加する為のインターフェイス
充填解析でできること
- メッシュ作成
ソリッド・サーフェスの2種類のメッシュを作成できます。
製品形状ややりたい解析に合わせて、複雑な設定をせず自動で簡単に作成することも、手動で細かく設定することも可能です。
- 充填、ショートショット
樹脂が金型に充填していく様子を可視化して検証します。
末端まで樹脂が充填できなかった場合は、ショートショットして表示されます。
- ウェルドライン、エアトラップ
外観や強度に大きく影響するウェルドラインやショートショットやヤケなどの原因となるエアトラップの場所を表示することができます。
- ヒケ
製品形状に由来する熱だまりの箇所からヒケの発生を予想することができます。
保圧解析でできること
- マルチキャビティー
多数個取り製品やスプール・ランナー・ゲートも含めた検証が可能です。サイクルタイムや型締力の予測にも役立ちます。
- 繊維配向
繊維配合された材料を利用した場合は、その繊維の配向を検証結果で確認する事ができます。
- インサート成形・オーバーモールディング
電子端子部品などで利用される、金型に金属および樹脂部品を配置し射出成形をするインサート成形や、多色成形と呼ばれるオーバーモールディングも対応可能です。
ソリ解析・冷却解析でできること
- ソリ
製品が成形後にどの様に収縮・変形するかを確認する事ができます。
XYZの方向成分でソリ量を確認する事も可能です。
- 冷却
金型の冷却管を含めて解析することで金型の温度変化・温度分布を確認する事が可能です。
効率の良い冷却を行うことで、サイクルタイムの短縮に役立ちます。
Package Products パッケージ製品
-
SOLIDWORKS Plastics Standard
成形品モデルだけで解析が可能です。成形における充填工程をシミュレーションすることで樹脂の流れを可視化し、製品形状や肉厚、樹脂材料による成形性を確認できます。
-
SOLIDWORKS Plastics Professional
Standardの機能に加え、スプルー・ランナー形状を含めて保圧・冷却工程までシミュレーション可能で、サイクルタイムや型締力の検証にも役立ちます。さらに多数個取りやオーバーモールディング、インサート成形などより幅広い成形法に対応しています。
-
SOLIDWORKS Plastics Premium
Professionalの機能に加え、冷却解析とソリ解析が可能です。成形品の品質評価の中でも重視されるソリの評価ができます。また金型に配置された冷却管を再現することで金型の温度分布や温度変化まで考慮した解析が可能になります。最適な冷却管レイアウトの検討にも役立ちます。
Standard | Professional | Premium | |
---|---|---|---|
充填解析 | ● | ● | ● |
メッシュの確認・修正 | ● | ● | ● |
材料のユーザー登録 | ● | ● | ● |
ウェルドラインの評価 | ● | ● | ● |
ショートショットの評価 | ● | ● | ● |
エアトラップの評価 | ● | ● | ● |
ヒケの評価 | ● | ● | ● |
型締力の評価 | ● | ● | ● |
多点ゲート設定 | ● | ● | ● |
レポート機能 | ● | ● | ● |
繊維配向計算 | ー | ● | ● |
スプルー・ランナーの設定 | ー | ● | ● |
充填・保圧多段設定 | ー | ● | ● |
保圧解析 | ー | ● | ● |
多数個取り・セット取り | ー | ● | ● |
インサート解析 | ー | ● | ● |
オーバーモールディング | ー | ● | ● |
金型冷却解析 | ー | ー | ● |
ソリ解析 | ー | ー | ● |
Case Study 事例
Operating Environment 動作環境
SOLIDWORKS Plasticsの動作環境は、SOLIDWORKSと同一です。SOLIDWORKSの動作環境をご確認ください。
Implementation Flow 導入までの流れ
-
お客様のご要望をヒアリングヒアリング
解析の種別、内容、評価したい項目 等 -
複数のソフトから最適なものを選定しますソフトご提案
お客様ご要望に最適なソフトを選定し、ご提案します。実際のソフトの画面や動作などもご覧いただけます。なお、ご提案内容に合わせて、「無料体験セミナー」や「ベンチマーク」も行いお客様要望にあったソフトであることをご確認いただきます
「ベンチマーク」とは?
一般的に解析ソフトはCADと比較しても高額となります。そのため、十分な費用対効果が無いと導入が難しいです。ベンチマークは、どのような解析が出来るのか、実際の現象と比較した差異はどうなるのかなどを検証する作業となります。
-
導入後の運用も踏まえたご提案をいたしますお見積り提示
ソフトの費用と必要に応じて以下の項目についても合わせてご提案します
Trial 無料体験版
SOLIDWORKS Plasticsを無料でお試しいただけます。
体験版のお申込みはこちら
ご注意:
SOLIDWORKS のトライアルは、購入を検討される商用版ユーザーのお客様による評価目的にのみ提供されます。
School & Support スクール・サポート
-
SOLIDWORKS Plastics 無料体験セミナー
開催日お問い合わせください- SOLIDWORKS Plastics
- 無料体験セミナー
- 来場型
詳細を見る -
SOLIDWORKS Plastics Standard
開催日1/11(木)、2/1(木)、3/7(木)、4/1(月)、5/7(火)、6/3(月)- SOLIDWORKS Plastics
- 来場型
- 操作スクール
詳細を見る -
SOLIDWORKS Plastics Professional
開催日1/11(木)~12(金)、2/1(木)~2(金)、3/7(木)~8(金)、4/1(月)~2(火)、5/7(火)~8(水)、6/3(月)~4(火)- SOLIDWORKS Plastics
- 来場型
- 操作スクール
詳細を見る -
SOLIDWORKS Plastics Premium
開催日1/11(木)~12(金)、2/1(木)~2(金)、3/7(木)~8(金)、4/1(月)~2(火)、5/7(火)~8(水)、6/3(月)~4(火)- SOLIDWORKS Plastics
- 来場型
- 操作スクール
詳細を見る
Price 価格
価格は「製品お問い合わせ」よりお問い合わせください。
FAQ よくある質問
Q. 材料データのメルトフロレート(MFR)の値を変えても解析結果が変わりません。不具合でしょうか?
A. メルトフローレートは樹脂の流動性の指標の1つですが、SOLIDWORKS Plasticsの樹脂流動解析の計算には使用されません。充填解析では粘度データが使用されます。
メルトフローレートはほぼ静的な状態で測定されるため、実際の成形時の挙動とは相関性がない場合もあります。
Q. アセンブリモデル(.sldasm)で解析できますか?
A. SOLIDWORKS Plasticsはパーツファイル(.sldprt)のみに対応しています。アセンブリファイル(.sldasm)のうち解析に必要な部品のみをマルチボディのパーツファイルとして保存し直すことで解析実行可能です。
Q. 冷却解析は必ず行う必要がありますか?
A. SOLIDWORKS Plasticsでは、冷却解析を行わなくても充填解析や保圧解析、反り解析を実行可能です。ただし、金型は成形サイクル中どこでも常に設定された一定の温度として計算されます。製品形状や成形条件、金型構成によっては冷却解析が解析精度に大きく影響することがあります。
Q. 樹脂データの登録数はどれくらいありますか?
A. SOLIDWORKS Plasticsの材料データベースには熱可塑性樹脂の材料が約4,000種類登録されています。また、材料の物性値が分かれば追加登録も可能です。
樹脂流動解析で使用する材料データの用意が難しい場合、CAEソリューションズでは、材料測定からデータフィッティングまで行う「樹脂材料データ測定サービス(PMMS)」を提供しています。
Q. SOLIDWORKS Plasticsの使い方についての資料はありますか?
A. SOLIDWORKS Plasticsをインストールすると、全11章からなる基本操作のチュートリアル(PDF)を閲覧できます。
またCAEソリューションズでは、ソリッドワークス社が発行しているSOLIDWORKS Plasticsトレーニングマニュアルを使用して、各グレード(Standard, Professional, Premium)の機能に沿った操作スクールも開催しています。
Q. SOLIDWORKS Plasticsのインストール方法を教えてください。
A. 製品導入後、インストーラをダウンロード可能です。SOLIDWORKS PlasticsなどのアドインツールはSOLIDWORKS(CAD)のインストーラにすべて含まれています。インストールを行う際に必要なアドインを選択することで一緒にインストールできます。
インストールマニュアルはソリッドワークス社のウェブサイトでダウンロード可能です。
SOLIDWORKS アドミニストレーションガイドページ
[SOLIDWORKS Version:] で希望のバージョンに切り替え、[SOLIDWORKS インストールとアドミニストレーションガイド] をクリックするとPDFで表示されます。