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Technical information (Column)技術情報(解析コラム)

2026.03.18

第30回 震災対策技術展への出展を終えて

 第30回 震災対策技術展が 2月5日~6日、パシフィコ横浜にて開催され、弊社 CAEソリューションズも初めて出展いたしました。2日間の総来場者数は 12,268 名(主催者発表)であり、期間中は多くの方に弊社ブースへお越しいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 震災対策技術展は、その名の通り耐震・免震技術、センサーを活用した地震対策、津波・水害対策など、最新の自然災害対策製品・技術が一堂に会する展示会です。さらに、簡易・仮設トイレや宿泊設備などの避難所衛生対策、救助・救出支援に関わる機器、停電対策、水・食料の備蓄品など、非常に幅広い分野の展示が行われていました。その中で弊社は、防災啓発のジャンルとして 火災シミュレーションソフト「PyroSim」 と 人流・避難シミュレーションソフト「Pathfinder」 の2製品を展示いたしました。

 

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  1. ■  PyroSimについて

  2.  PyroSimは、Thunderhead Engineering社が開発した火災シミュレーションソフトウェアで、米国 NIST(国立標準技術研究所) が開発したオープンソースの火災解析ソフトFire Dynamics Simulator(FDS)

  3. を基盤としています。FDS は無償公開されていますが、利用には高度な専門知識が求められ、運用ハードルが高いことが課題です。PyroSimでは、FDS の高精度な火災解析をより身近にご活用いただけるよう、ユーザーフレンドリーな GUI により、モデル確認、条件設定、解析実行、可視化までをシームレスに実施できます。すでに多くの企業や大学で導入されています。

  1. ■  Pathfinderについて

  2.  Pathfinderは、同じく Thunderhead Engineering社が開発した、エージェントベースの避難・人流シミュレーションソフトウェアです。直感的で使いやすい GUI を備え、スタジアム、病院、商業施設、高層ビル、公共交通機関など、多くの人が集まる場所での混雑状況の把握や、災害発生時の避難行動を詳細に可視化できます。設計段階における動線・通路・非常口のレイアウト検討や、避難計画の策定・検証など、幅広い用途でご利用いただいています。

  1. ■  PyroSim × Pathfinder の連成解析

  2.  両製品を連成することで、建物火災発生時における 避難行動のシミュレーション が可能になります。
    火災認知から避難口への行動、延焼や煙による視界低下の影響など、現実に即した状況を再現することで、防災計画の高度化に寄与します。

  1. ■  展示会2日間を振り返って

  2.  来場者の多くは、自然災害への直接的な備えに関心をお持ちの方や、シミュレーションに馴染みのない方でした。また、シミュレーションソフトを展示していたのが弊社のみだったこともあり、「何をやっている会社ですか?」といったご質問から会話が始まることもしばしばでした。
    火災や大規模人流のシミュレーションが可能であることをご紹介すると、ご自身の業務に照らし合わせて活用をイメージしていただける場面も多く、特に、PyroSimによる火災性状の解析や、Pathfinderとの連成による避難解析には高い関心が寄せられました。

     防災コンサルタントの方からは「避難時のパニックはシミュレーションに反映できるのか」といった鋭いご質問のほか、公共施設管理者、自治体、安全対策担当者、建築設計者など、多くの皆さまから貴重なご意見・ご要望を頂戴し、シミュレーション技術の可能性と今後の方向性を再認識する貴重な機会となりました。残念ながら展示会にお越しいただけなかった方も、本コラムを通じてシミュレーションに興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

    今後ともどうぞよろしくお願いいたします。