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2020.06.22

第15回OpenFOAM® Workshop参加レポート

第15回OpenFOAM® Workshopが、6/22-6/26、コロナ禍の影響により、オンラインで開催された。主催者のバージニア工科大学のJ.ピット先生を始め、準備、運営に携われた方々のご尽力により、多数の方が参加され、講演、講習会も恙なく行われた。

第15回OpenFOAM® Workshop参加レポート

■日程:2020/6/22 – 26
■会場:Zoom ウェビーナーおよびミーティング、Whova
■参加:360名
■セッション数:3基調講演、72講演、12ポスターほか

■参加プログラム

1日目(6/22)
基調講演はAWSのCFDスペシャリストN.アシュトン博士より、OpenFOAM®に関するAWSの取り組みについて発表があった。その後、Python-ParaView, CMP-Computational Model Builderのトレーニングに参加し、テクニカルセッションでは、酸化槽シミュレーション、 建築系WSP社のビル風解析、ENGYS社のHiSA(高マッハソルバ)によるNASA翼の解析事例のセッションに参加した。

2日目(6/23))
海洋、土木関係のセッションを中心に参加した。海洋、HOS-CFDによる波と船舶挙動などの解析は上海交大、メルボルン大、ベルギーの大学などから発表があった。また、土木関係では、スペインのIHCantabria社より、2D-3Dによる波とターゲットの構造物領域の詳細解析の事例が発表された。トレーニングセッションでは、swak4Foam, PyFoam, funkySetFields, grooveBCについて受講した。主催者のバージニア工科大からは、みずほ情報のカスタマイズソルバをベースにした、電気化学ソルバによるモデル検証発表があった。

3日目(6/24))
基調講演はHrvojeさんのセッションだった。ケンブリッジ大学に所属したこと、最近の取り組み、OpenFOAM®ガバナンス、GPL違反例などを話題にしていた。トレーニングコースではソケット型連成ツールpreCICEのコースを受講した。テクニカルセッションでは、ENGYS社ダンさんがUnified Solver Framework解析例としてビーズ状粒子の入った容器内でのCHTモデルシミュレーションのプレゼンを行った。

4日目(6/25))
富山県立大の中川先生を始め、12件のポスターセッションがあった。ポルトガルのIPC(樹脂と複合材研究所)系の発表が数件あった。テクニカルセッションではENGYS社ユージンが座長を務めた粒子系のセッション、スプレイ、流動槽などのセッションに参加した。

5日目(6/26))
最終日はESI-OpenCFD社のフレッドさんの基調講演から始まった。OpenFOAM®の歴史、ESIの取り組み、ガバナンス、v2006新機能紹介について発表があった。12件のスプラッシュトーク、語り足りないメンバのセッションと続き、ラップアップは、本会の主催者であり、進行役も務められたバージニア工科大学のジョナサン・ピット先生が、参加者や講演者、事務局への感謝、御礼、次回開催地紹介をされ、閉会となった。

感想
オンライン開催になったことにより、初めての参加が可能となった。主な顔ぶれは余り変わっていないように思われる。ESI-OpenFOAM® User Conferenceに比べるとアカデミック系の色合いが強い集まりだが、利用、拡張のための取り組みなどの発表も多くみられた。時差の関係もあるとは思うが、オンライン開催にも関わらず、日本からは参加4名、ポスター発表1件は、少し淋しい気もした。OpenFOAM®が持続可能なオープンソースCFDとして、善意の貢献と経済的な賑わいの、さざ波や荒波の狭間で前進して行く姿を、ESIフレッドさんが提唱するガバナンスの将来や各forkの取り組みなどと併せて、今後も注視して行きたいと思う。

第15回OpenFOAM® Workshop参加レポート