Pathfinder – 群集行動・避難行動シミュレーション
PathfinderはThunderhead Engineering が開発したエージェントベースによる群集行動・避難行動シミュレーションソフトウェアです。火災時の安全避難や都市計画における群集行動をシミュレーションすることができます。
Pathfinderの特長
Pathfinderスタジアムの動画をご覧ください。50,000人収容のスタジアムから、集団が混乱することなく整然と非難する様子が確認できます。Pathfinderでは、このようにスタジアム、病院、高層ビル、航空機、その他の建物の群衆行動・避難行動のシミュレーションを行い、計算結果の3Dアニメーションを簡単に再生することが可能です。
- モデル作成から結果処理まで統合されたユーザーインターフェイスと3Dの結果アニメーションを備えています。
- PyroSimのデータをインポートしてFDSにより計算された結果を使用した火災の避難行動シミュレーションも可能です。
- 階段・スロープ・エレベータが避難モデルに使用でき、最短で避難可能な経路を設定します。
- マルチコアCPUを用いた並列処理エンジンを搭載したミュレーション技術により計算時間を短縮することが可能です。
- 高品質な人間モデルを用いた強力な3D可視化システムにより、避難イメージをはっきりと印象付ける事が可能です。

Agent-based model、ABMの利用
Pathfinderはコンピュータによるモデルの1種であるエージェント・ベース・モデル(Agent-based model, ABM)の人工知能を使用しています。各在場者には個々の特性があり、目標地点と自律的な知覚をもっています。このことで各在場者は集団となって整然とした自然な流れに従って群衆行動することを可能にしています。
FDSFDSは、国立標準技術研究所(NIST)より開発・提供されている火災シミュレーションコードです。火災事象における煙、温度、一酸化炭素などの挙動を予測することができ、この予測結果は施工に先立って建物の安全性を確認したり、既存の建物の安全性を評価したり、火災後の現場検証などのための火災の再現、消防士の訓練のために使用されます。 海外では建築物の施工に先立つ防火基準としてFDS解析を条件とする場合もあります。 FDSは、オープンソースのプログラムとして無料で提供されています。