SOLIDWORKS は毎年最新バージョンをリリースしており
設計の生産性を向上させることに重点を置いた機能強化・操作性改善を行っています。
SOLIDWORKS における新機能をご紹介します。
◆ SOLIDWORKS 2026 新機能
SOLIDWORKS Design 2026 はユーザーの声を反映した機能強化により、コンセプトから製造までの開発プロセスを合理化・迅速化します。
詳細はメーカーサイトでご確認いただけます。(SOLIDWORKS Design 2026 へようこそ - 2026 - SOLIDWORKS Design ヘルプ)
レンダリングの改善
- 外観ライブラリが DSPBR(Dassault Systèmes Physically Correct Rendering) に対応し、CAD上で表面の凹凸や照明効果などをよりリアルに再現できます。
調整方法:PropertyManager の DSPBRタブで詳細パラメータを編集できます。
連携:SOLIDWORKS Visualize でも DSPBR 外観がそのまま引き継がれ、高精度レンダリングが可能です。
利用条件:パフォーマンス > グラフィックパフォーマンスの拡張:ON/ディスプレイ > 外観表示スタイル:DSPBR
削除時の関係式クリーンアップ
- スケッチ/フィーチャーを削除する際の削除確認ダイアログで、関連する関係式を同時削除できる方程式を削除オプションが追加されました。
- 従来必要だった関係式エラーの手動削除を減らし、作業の中断なく設計を進められます。
- 部品ファイルで利用可能です。
ユーザーインターフェイス:マネージャパネルの表示・非表示をユーザー単位でカスタマイズ
- FeatureManager/PropertyManager などのタブで、右クリックメニューのユーザー定義から表示・非表示に設定できます。
- 設定は Windows のログインユーザーごとに保持されます。
ユーザーインターフェイス: 「閉じられたメッセージ」アイコンで自動処理を見える化
- ステータスバーに 閉じられたメッセージ アイコンが追加されました。
- 以後、このメッセージを表示しないと設定したメッセージが自動実行された場合、アイコンにオレンジの丸が表示され、クリックで システムオプション > 閉じられたメッセージ を開いて内容を確認できます(自動実行項目はブルーでハイライト)。
- アイコンはステータスバーに閉じられたメッセージアイコンを表示オプションで非表示にできます。
ユーザーインターフェイス:選択フィルターの拡張 フィーチャー/構成部品
- 選択フィルターに フィーチャーのフィルターと 構成部品をフィルターが追加され、より正確かつ効率的な選択が可能になりました。
- フィーチャーのフィルター:任意の面をクリックすると、そのフィーチャーで作成されたすべての面がハイライト。影響範囲を瞬時に把握できます。
- 構成部品をフィルター:サブアセンブリやコンポーネントを直接選択可能。ツリー選択や階層の辿り直しが不要です。
部品とフィーチャー:参照点をXYZの座標値で作成
- 参照点をXYZ座標の数値入力で直接作成可能になりました
従来のように既存ジオメトリの参照を必要としません。
- 3Dスケッチのレイアウトや、スイープフィーチャーのパス作成などに活用できます。
部品とフィーチャー:マルチボディ部品でのボディ選択を効率化
- グラフィックス領域の右クリックメニューにある サイズでボディを選択 と ボリュームでボディを選択 を、部品ファイルでも利用可能になりました
以前のリリースでは、アセンブリのみが対象でした。
- サイズ指定やドラッグで調整できるボリュームを用いて、マルチボディ部品の対象ボディを直感的に選択できます
部品とフィーチャー:境界ボックスを座標系で定義
- ユーザー定義の座標系を指定して、境界ボックスの長さ・幅・厚さのラベルを適切に表示。形状の大幅な変化でも定義の入れ替わりを防ぎます。
板金:ベースフランジの多様な開始条件
- ベースフランジを、指定値や頂点、サーフェス/面/平面からオフセットして開始可能。押し出しのような感覚で多様な開始条件を設定できます。
構造システムと溶接:カットリスト情報へファイルプロパティから直接アクセス
- ファイルプロパティ(コンフィギュレーション)で、注記や全長などのカットリスト情報を直接参照可能になりました。
- PDM/PLM/ERPなど下流ワークフローでの取得・活用が容易になります。
構造システムと溶接:コーナー処理の視認性と操作性を改善
- トリム種類ごとに一貫した色分けが行われ、合成コーナーでは複雑なコーマートリムの組み合わせダイアログからトリムタイプと順序の組み合わせを選択可能になりました。
- 直感的に完全な制御ができます。
アセンブリ:外観変更インジケーター
- 外観のみ変更された場合を明確に識別できる新インジケーターが追加されました。
- 構成部品の保存要否と上位アセンブリの保存不要を見分け、不要な保存を減らします。
図面:寸法値と交差する線にも自動ブレーク
- 寸法線や補助線だけでなく、寸法の値と交差する場合もブレークできるようになりました。
- 移動にも動的に追従します(新たに追加した寸法に反映するには「寸法のブレークを更新」が必要)。
図面:図面を自動生成(AI活用/バックグラウンド処理)
- FeatureManager ツリーから任意のアセンブリや部品を選び、図面を自動生成することができます。
- 処理はバックグラウンドで行われ、作業を継続しながら図面を得られます。
- 自動生成図面には各種ビューやバルーン、リビジョンテーブル、部品表等を含み、SP3以降では断面図や穴寸法テキストも配置されます。
図面:幾何公差 「範囲」フィールドでテキストをサポート
- 幾何公差作成時の範囲フィールドで、数値に加え任意のテキスト・記号がサポートされました。
- 材質違いなど追加指示が必要なケースに有効です。
図面:マグネットライン アノテートアイテムを一括整列
- バルーンだけでなく、注記/表面粗さ記号/溶接記号/幾何公差/リビジョン記号もマグネットラインにスナップ可能になりました。
- 図面の整列作業が効率化します。
図面:表面粗さ ISO 21920-1:2021準拠の拡張
- FeatureManager/PropertyManager などのタブで、右クリックメニューのユーザー定義から表示・非表示に設定できます。
- 設定は Windows のログインユーザーごとに保持されます。
コンフィギュレーション:コンフィギュレーション/表示状態テーブルの操作性向上
- テーブル表示の高速化、列調整や自動折り返しに対応します。
- サブアセンブリの参照表示状態をドロップダウンで簡単に切り替え可能です。
- グラフィックスで構成部品をダブルクリックすると、デフォルトで抑制列のみ表示。他列はドロップダウンから追加、不要列はチェック解除や見出し右クリックで削除できます。
ルーティング:ガイドラインをルーティングパスに沿って生成
- 通常は最短距離で表示されるガイドラインを、ルーティングパスに従って生成可能になりました。
- 干渉を抑え、手動調整を減らして配線作業を効率化します。
ユーザーインターフェイス:マネージャパネルの表示・非表示をユーザー単位でカスタマイズ
- 一般のカバー/規格化された複数層カバーをお気に入りとして保存し、よく使う組み合わせへ素早くアクセス。作業効率と時間短縮につながります。
ルーティング:コネクタテーブルの可読性向上(参照情報を名称に含める)
- ルーティングで参照されるコネクタテーブル名に、構成部品参照情報が含まれる形式へ。並べ替えや対応付けがわかりやすくなり、管理性が向上します。
ルーティング:展開図・表の自動スケール調整
- 図面を新規シートフォーマットへ変更した際、展開図や表の位置が大きくずれないよう自動でスケール調整されます。修正箇所を最小限に抑えます。
◆ SOLIDWORKS 2025
SOLIDWORKS 2025はユーザー主導で機能強化され、パフォーマンス向上が図られています。
コンセプトから製造までの製品開発プロセスの合理化と迅速化が可能になっています。
詳細はメーカーサイトでご確認いただけます。(SOLIDWORKS 2025 新規機能)
◇SP(サービスパック)アップデートによる機能拡張
SOLIDWORKSは2024年を通し200以上のパフォーマンス向上と機能強化が実施されました。
SOLIDWORKS 2025からは、年間を通して実施される各SPアップにおいて順次新機能を搭載していく方式に変更されます。
これにより、メジャーアップデートリリースのタイミングを待たずに新機能をご利用いただけるようになりました。
Z上方向テンプレート
- SOLIDWORKS 2025から、部品およびアセンブリの新規作成時に、空間の上方向をYもしくはZ方向として選択して作成できるようになりました。
(これまでは、Y方向で固定されていました。 )
部品の簡略化
- SOLIDWORKS 2025では、マルチボディを含む部品に対してもシルエット方式の簡略化機能『Defeature』を使用することができるようになりました。
(これまでは、アセンブリに対してのみ行うことができました。 )
- これにより大規模アセンブリに対するパフォーマンス向上の為の簡略化や取引先との情報共有を行う際の知的財産の保護も容易に行えます。
- ※シルエット方式の簡略化とは?
部品のシルエットを基に簡略化されたボディを生成することです。
3D CADで作成したモデルは、実製品の形状や構造を詳細に再現しており、設計履歴も残っています。
社外へ共有する際には、パフォーマンスへの配慮だけでなく、知的財産保護やノウハウの流出防止の観点から、簡略化を行うことが多くあります。
『面取り』における選択の改善
- SOLIDWORKS 2025からは、フィレットと同様に面取りにおいても選択ツールバーから一括でエッジ選択ができるようになりました。
投影面積の測定
- 選択した面に対した投影面積を1クリックで確認できるようになりました。
- プラスチック製品における成形機選定に役立てることができます。
可変サイズフィレットの強化
- SOLIDWORKS 2025の可変サイズフィレットでは、新しく『連続エッジブレンド』オプションが追加されました。
- このオプションではアルゴリズムの改善により、自動的に非常に滑らかな連続する面を作成できるようになりました。
【アセンブリ】大規模デザインレビューモードの機能強化
- ①大規模デザインレビューモードで開いたアセンブリで『干渉認識』を使用できるようになりました。
- 部品点数の多いアセンブリにおける検証を効率よく実施できます。
- 注意事項
大規模デザインレビューモードでの干渉認識では干渉ボリュームは計算されず、計算も近似値計算となります。
より正確な結果を得たい場合は解除済みモードで干渉認識を実施してください。 - ②大規模デザインレビューモードで『階層リンク』を使用できるようになりました。
- 構成部品に素早くアクセスすることができ、解除済みモード開くことも可能です。
- ③大規模デザインレビューモードで『構成部品プレビューウィンドウ』も使用できるようなりました。
- 構成部品プレビューウィンドウでは、一時的に構成部品を別ウィンドウで表示することができ、大規模なアセンブリでの合致操作などを効率的に実施できるようになります。
- ※大規模デザインレビューモード(LDR)とは?
モデルの必要最低限の情報だけ読み込むことでパフォーマンスを上げる機能。大規模なアセンブリを取り扱う際に効果的です。
【アセンブリ】『合致と一緒にコピー』の改善
- ※『合致と一緒にコピー』とは?
アセンブリ内に同じ部品が複数含まれる場合、設定された合致ごと部品をコピーできる機能が「合致と一緒にコピー」です。
- SOLIDWORKS 2025より、ロック合致・パス合致・直線カプラー合致、メカニカル合致を含む高度な合致がサポートされます。
- 設計中に繰り返し行う合致作業を、効率的に行えます。
【図面】図面ファイルの再読み込み
- 変更内容を保存せず、ローカルの最終保存バージョンを開きなおす「再読み込み」オプションが図面でもサポートされました。
(これまでは部品とアセンブリのみで使用可能でした。)
- 図面上での作業を取り消してやり直したい(変更内容を保存したくない)場合、ワンクリックで最後に保存した状態に戻すことができます。
(これまではファイルを保存しないで閉じてから、もう一度開き直す必要がありました。)
- 実行前には、変更が失われる可能性を知らせてくれます。
◆ SOLIDWORKS 2024
「Work Smarter. Work Faster. Work Together.」
SOLIDWORKS 2024では、今まで以上に効率よく、素早く、そして関係者と協力しながら設計を進められます。
詳細はメーカーサイトでご確認いただけます。(SOLIDWORKS 2024 へようこそ - 2024 - SOLIDWORKS 新規機能)
下位バージョン形式で保存が可能に
- ユーザーからの多くの要望があった、下位バージョン形式でのSOLIDWORKSファイルの保存が可能になりました。
- 最新バージョン以外を使うユーザーとも、SOLIDWORKSファイルで協業可能になります。
- 注意事項
・本機能を使用するには、サブスクリプションサービスの契約が必要
・下位2バージョンのみの対応
描画パフォーマンスの向上
- GPUによりシルエットエッジを処理することで、ビューの回転・ズーム・移動を高速化しました。
部品:プレビューからスケッチ寸法を作成・編集
- 寸法コマンドを使わずに、効率よく直感的にスケッチを寸法拘束できます。
部品:機能拡張による手間の削減
- 対称線形パターン
“対称”オプションを選ぶことでパターン化作業を効率的に行うことができるようになりました。
左右対称な線形パターンはワンクリックで作成可能です。 - サーフェスのトリム解除における“親サーフェスを除外“オプション
穴や輪郭エッジのトリムを解除してサーフェスを元面領域まで延長する際、トリムが解除される前のサーフェス(親サーフェス)を除外することができます。
金型設計における成形部品上の穴を埋めるためのシャットオフサーフェスなどの作成が容易になります。
また、曲面形状においても使用可能ですので、フロー解析の解析領域の設定にもご活用いただけます。
部品:アセンブリと連携したマルチボディ部品を作成
- アセンブリ全体を、親アセンブリにリンクしたマルチボディ部品に変換できるようになりました。
- アセンブリから材料等の情報を引き継ぎ、部品の豊富なコマンドを使った詳細設計が可能です。
板金:スケッチから直接スタンプ形状を作成
- すべてのスケッチ・フィーチャーの定義が必要な従来のフォームツールを使うことなくスタンプ・フォーム形状を作成・編集できます。
アセンブリ:Defeatureによる形状簡略化の自動化
- 選択条件・簡略化方法等を定義した複数のルールに従い、形状簡略化をまとめて実行できます。
- Defeatureルールエディタを使用することで、ルールセットの変更・新規保存が可能です。
- ルールの名前、部品の選択条件、Defeatureタイプなど6つの項目でルール作成します。
- 特に選択条件では、Toolbox部品やファスナー部品といったファイルの種類や、部品が持つプロパティ項目を選ぶことができます。
アセンブリ:アセンブリSTEPファイルの構成部品別インポート
- STEPファイルをすべてインポートしてから必要な部品を取り出すのではなく、プレビューにより必要な部品を選択してからインポートできるため、データ変換の時間を短縮できます。
図面:見やすい図面を効率よく作成
- 直列寸法の寸法テキストを自動でオフセット
同一直線上に複数の寸法をすばやく作成・配置できる直列寸法コマンドにおいて、スペースが限られている場合は自動的にテキストをオフセットし、寸法を同一直線上に保持できるようになりました。
寸法が密集する箇所での寸法テキストの重なりを自動で回避できるため、見やすい寸法を効率よく作成できます。 - 上書きされた寸法を指定色で表示
寸法値が上書きされた寸法のみを、システムオプションで指定した色で表示することができるようになったため、通常の寸法と簡単に見分けることができるようになりました。
参照エラーの解消をサポート
- モデルの変更等によって拘束先が不明となった寸法を、簡単に修正することができるようになりました。
- 図面:拘束先が不明な寸法の再添付
拘束先が不明となった寸法の表示が分かりやすくなり、修正も容易になりました。
- アセンブリ:直線/円形構成部品パターンの参照エラーを自動修復